セカンド・コミットメント

国際離婚調停中に出会ってしまった彼との恋。

丸ごとの愛

私40代。彼50代。

 

お互いに子育てもして、離婚も経験して(私は最中だけど)。

 

二人が求めているのは彼氏彼女の焦がれる恋愛や、子供のいる家庭を築いていく関係でじゃなくて、今後の人生を穏やかに笑顔で過ごしていくパートナーなんだな、ってつくづく思います。

 

今は横に並んでワイングラス片手にテレビで映画を見るのがとっても心地いい。ちらっと彼の横顔を見たら、彼の優しい目が私の方を向いて、目じりが下がる。私はそのまま彼の肩に頭を載せる。その瞬間がたまらなく幸せ。モラハラに苦しんでいた10年間。私がただただ欲しかったのは「パートナー」として一緒になった人からの、優しい笑顔だったんだな。って今すごく思う。彼からは他にはもう何もいらないや、とすら思う。

 

彼は日本人ではなくて、私とお付き合いするようになる前は日本のこと少し知ってて、いつかは旅行に行ってみたいなって位の知識だったんだけど、私と知り合ってからはやっぱり日本にもとても興味を持ってくれていて、よく二人でNHKワールド(NHKの日本国外向けチャンネル)を見る。この間それで「日本女性のお尻を変えたい」というフィットネス専門家の番組をやっていて(笑)彼がそれを一人の時に見たってメッセージ送ってきたから、私「じゃぁ私もちょっとそのエクササイズやってみようかな?」って何気なくメッセージに返信した。そしたら間髪入れずに返事「絶対に何も変えようとしないで!今のままで完ぺきなんだから」って。

 

あぁ、私をそのまま、丸ごと愛してくれるんだ。

 

妊娠して子育てして、色々変化したもう若くはない体。それがいいんだって言ってくれる人は今までいなかった。いないと信じてた。家族・パートナーだと思っていた夫からは体重が重たいだのなんだの言われて、夜も別々に寝て。

 

正直に言うと、もう少し離婚問題が落ち着いてから出会ったほうがスムーズだったと思う。でも、今、このタイミングで彼と出会ったのも抗いようのない人生の縁だったんだな、と、毎日この奇跡をかみしめています。

一緒の時間

基本的にはシングルマザーなので、息子がいる間は子供一筋(笑)私の大事な大事な小さな恋人。息子とは荒波を共に乗り越えようともがいてきた同士でもあります。息子が一番というのは絶対に譲れないです。

 

現在はそれでも週に一度、別居中の夫との面会交流があります。モラハラ夫はこれも裁判を起こしていますが、当座の約束は週末一泊。

 

息子が父親と一泊している週末、私は始め、アルバイトでもはじめようかと思っていましたが、会いたい人ができたので、彼と過ごしています。本当に久しぶりの、大人だけの時間。好きな人に思いっきり触れられる時間。別居中の夫と結婚するとき、結婚・家庭、その責任をしっかりとかみしめて、他を見ることは絶対にしなかった。10年間見下されて、馬鹿にされ続けて、本当につらかったけど、それでも周りの友人の支えで何とか耐えてきた。その家から逃れて、モラハラのないアパートで暮らして。そして彼と出会って。週末が憂鬱でないのも何年ぶりだろう。それ以上に、週末を楽しみにする気持ち、すっかり忘れていたことに気が付いた。

 

別居しているものの、法的にはまだ離婚前。私の住む国ではお付き合いすることは認められてはいるものの、それでもやっぱり現在の状況でお付き合いしている彼がいることはできるだけ知られないに越したことはない。何よりモラハラ夫に知られるということは、取られるために鬼の首を差し出しているに等しい。なので、彼と過ごす時間も、あまり外は出歩けず。彼の自宅で一緒に昼食を作って笑いながら食べたり、夜になったら一緒にチーズを少し切って、ワインを少し飲みながら映画を見たり、横に並んで本を読んだり。

 

リモコン操作を間違えても舌打ちされない。何かこぼしてしまっても怒鳴られない。一緒にご飯を作って食べる。自分のお皿を下げてちょっと洗うと「ありがとう」って言葉をかけられる。

 

今も印象的なのは、初めて彼の家でご飯を食べた日。私がメインを一品持参して、彼がデザートにケーキを焼くって。でもその日、彼が、オーブンに入れる前にタネを派手にひっくり返してしまったんだよね。もう大惨事。私はこんな状況が起きたらまず私に向かって暴言が飛んでくる10年間を過ごしました。そこに立っている彼はモラハラ男じゃないはず。自分がひっくり返しておいて私に怒鳴るようなことはないはず。わかってるけど恐怖で動けなくなってしまいました。そしたら彼は「ごめんね、ちょっと手伝ってくれる?」って。恐る恐る横に立った。彼は「いいこと考えた!」ってキラキラの目でこぼれたタネをできるだけ掬い上げて、ケーキの容器を小さ目のに移し替えて、私がお手伝いして持ってる容器に入れ替えて。「これで結果オーライ!」って嬉しそうにご満悦。

 

そんな普通のやり取り。失敗しても怒らない、怒鳴らない。多分これが普通なんだけど、そんな普通すっかり忘れてたよ。今も、ケーキがひっくり返った瞬間背中に走った恐怖は鮮明。それだけトラウマになっていたんだなと思う。

 

彼と過ごす時間の一瞬一瞬が、トラウマからの解放の瞬間。そしてその横で彼も、そんな状態の私に付けいるようなことはしたくない、と常に気を付けてくれているのもよくわかる。

 

週に一度の穏やかな時間。お互いを人間として尊敬しあって尊重しあって、あぁ、パートナーシップってこういう感じなんだな・・。って涙が出そうになる。お互いに恋に恋する歳でもなく、横に並んで一緒に人生を歩める相手になれたらいい。贅沢はいらないし、子供が欲しいわけでもない。お互いにお互いを求めあって、ずっと並んで生きていきたい。そんな恋です。

 

初めまして

友人にもなかなか言えないことをどこかで吐き出したいという思いが抑えきれなくなり、本当に久しぶりにブログを開設しました。

 

10年以上前に日本を飛び出し、海外某国で生活を始めました。というのもその某国出身のパートナーと日本で出会い、結婚したからです。

 

そこから10年以上海外での結婚生活。でも子供が生まれたころから夫のモラルハラスメントがどんどん顕著になり、ずっとずっと苦しんできました。

 

2019年に入って、ついにモラハラも我慢の限界を超え、子供と二人夜逃げのようにやっと見つけたアパートに引っ越してきて別居を始めました。逆上したモラハラ夫からはそれはそれはひどい暴言、メールや電話、攻撃が来ましたし、今も裁判で戦っている最中です。

 

ですが、このブログではモラハラ夫との戦いではなく、その裏で芽生えた新たな恋。それについて書きたいと思っています。モラハラ夫から逃げ切ることは至難の業です。別居していても絶え間ない荒さがし。子供を使った非難・誘導。毎日身を切られる思いです。

 

そんな中。全く予期せぬところで、彼と出会いました。まだ私は離婚も成立していない。もちろん最初にちゃんと伝えました。夫がいるということ。それでも私に興味を持ち続けてくれて、なんということはないメッセージをちょっとずつ送ってくれました。

 

私には愛する子供がいる。そして今はずっと苦しんできた夫のモラルハラスメントから逃れるべく奮闘中。正直、恋愛や男性、パートナーと言ったことは全く考えられない状態でした。それでも、そんな私を急かすでもなく、根掘り葉掘り聞くでもなく、ちょうどいい距離で、でもずっとそばにいてくれた。そんな彼です。私の日常は8割モラハラ夫との戦いに割かれています。でもこのブログではその後ろにそっといてくれる彼について、書きたいなと思っています。幸せな、暖かいブログになったらいいなと思っています。のんびり読んでいただけたら嬉しいです。

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