セカンド・コミットメント

国際離婚調停中に出会ってしまった彼との恋。

すごくいい一日

息子が父親担当の一週間は、彼の家で過ごしています。おはようって起きて一緒にコーヒーを飲み、夜には一緒にお布団かぶってしばらくテレビ見て、いろんな話して、どちらともなく寝落ちしたり、おやすみ、って目を閉じたり。平凡な日常を、彼となら無理なく穏やかに過ごせる。

 

この日は、私だけ朝から車で彼の家を出発。ちょっと遠出をして、気の置けない女友達とガールズランチ。その後お茶を飲みながらいろいろなことを語って、すごく盛り上がって楽しくて。帰りは夕方、彼の家に帰りついたときにはすっかり暗くなってました。

 

今までだったら・・・。帰る前にばたばた夕食の買い出しもしなくちゃだったし、元夫は私の外出を心底嫌っていたから、玄関を開けた途端に真っ黒いオーラが漂い、不機嫌丸出しでソファにふんぞり返って携帯なんかいじってる元夫を横目に、台所直行で夕食の支度だったよね。話しかけてもほとんど無視されて。どうして友人と楽しい時間を過ごすことを怒られるのか理解できずに、一緒に過ごした友人にまで申し訳ない気持ちになって、涙をぬぐいながら料理したものです。

 

10年以上続いたそんな生活。なかなかトラウマは抜けないんです。この日も帰り道にどんどん暗くなってきて、私もどんどん緊張して。彼はおなかをすかせているかもしれない。一人放っておかれて寂しかったかもしれない。機嫌が悪いかもしれない。いや、そんなことはないはず。ぐるぐるぐるぐる考えながら、急いで帰って、緊張しながら玄関のドアを開けた。

 

家の中は晩御飯のいい匂いが漂ってて、彼が台所から笑顔で出てきた。「どうだった?友達元気にしてた?」から始まって、彼の特製スープを囲んで食卓でひとしきり友人との時間について彼に話した。おいしかったランチのメニュー。友人の近況。レストランの店員さんの話。いろんなことをうなずきながら、時々彼の意見を交えながら、一緒に笑って、おいしいご飯食べて。本当に他愛無い話題なのに、ちゃんと聞いてくれた。喜んでくれた。もちろん、彼の一日の話も聞かせてくれて。

 

食事を作って待っててくれて、私が楽しい時間を過ごして来たら、それを一緒に共有してくれる。離れて過ごした時間があれば、また戻った時にそれぞれの時間を共有しあう。それを楽しいと思ってくれる。私が幸せだったら自分も幸せと思ってくれる。

 

元夫には私の話なんか全く興味を持ってもらえなかった。嬉しかったことを嬉しそうに話すと「うるさい」の一喝。いつの頃からか、私のことを自分から話すことは無くなった。私の世界には興味なし。幸せを共有できないことは本当に悲しかった。

 

それを思い出したら・・・。少しだけ飲んだワインも手伝って、嬉しくてうれしくてぽろっと涙がこぼれてしまった。家族って、パートナーってこういうことなんだな。

 

そんな彼とももうすぐ付き合いだして一年になります。こんな幸せ、彼が彼でいてくれる奇跡をこれからも忘れずに、ゆっくり一緒に生きて、老いていきたい。

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